長野県上伊那郡箕輪町
長野県上伊那郡箕輪町
未来を担う地域のこどもたちを支えるのは私たちの役割です。お子さんの具合が悪いときや心配なことがあるとき、気軽に受診できる開かれた医院でありたいと思います。
発熱や鼻水・せき、嘔吐・下痢、湿疹などは、お子さんたちによくみられる症状です。よくみられるからといっても、お母さんたちはいろいろ考えると不安になってしまうことがあるかと思います。その心配に丁寧に向き合いながら診療を行っていきたいと考えています。
最近は、いろいろなことで受診されるお子さんが多くなりました。感染症やアレルギーは専門的な対応が必要になることがあります。例えば、熱をくりかえすとき、熱が長引くときには、詳しい検査が必要になります。食物アレルギーでは、適切な食事療法を受けるために食物経口負荷試験を行うことが大切です。そのようなときにも、お手伝いができればと思っています。神経発達症(発達障がい)や小児心身症では、お子さんやおやごさんの思いに耳を傾けて、必要なときには臨床心理士と連携して診療したいと考えています。
また、予防接種はお子さんたちの健康を守るために大切なことです。心配なことがあれば、相談に乗りながら実施していきます。ほかにもお子さんたちの健康や発達、子育てのことで気になることがありましたら、どんなことでもどうぞお気軽にご相談ください。
上伊那地域は小児科医や子どもたちの医療資源が少ない地域です。小児医療のレベルが維持されているのは子どもたちにかかわる医療関係者をはじめ、教育や、福祉、行政に携わるひとたちの努力によるところが少なくないように思います。小児科医として信州大学小児科にて感染症や免疫アレルギー、神経疾患を中心に高度医療や研究に携わり(第一ステージ)、その後は約20年間伊那中央病院で地域医療に関わってきました(第二ステージ)。今までに増して地域医療の大切さが言われていることもあり、より身近なところで子どもたちに関わりながら小児医療を行っていこうと思っています。今まで積み重ねてきたものの集大成の場、地域やひとへの恩送りの場(第三ステージ)です。こどもたちの健康のため、幸せ(仕合せ)のために、少しでもお役にたてればと思います。
やぶはら小児科医院 院長 藪原明彦
昭和44年 | 西箕輪小学校 卒業 |
昭和47年 | 西箕輪中学校 卒業 |
昭和53年 | 長野工業高等専門学校土木工学科3年 中退 |
昭和57年 | 金沢大学医学部医学科 卒業 |
昭和57年 | 信州大学小児科教室 入局 |
昭和58年 | 山梨県市立甲府病院小児科 |
国立東信病院小児科 (現信州上田医療センター) | |
信州大学付属病院小児科 | |
辰野総合病院小児科 (現町立辰野病院) | |
平成2年 | 信州大学小児科 助手 |
平成6年 | 小児健康研究所(オーストラリア・パース)にアレルギー研究のため留学(PG Holt教授の指導) |
平成8年 | 信州大学小児科 助手 |
平成8年 | 伊那中央総合病院小児科 |
平成16年 | 伊那中央病院小児科 部長 |
平成31年 | やぶはら小児科医院 院長 |
日本小児科学会 / 日本小児保健協会(代議員)/ 日本アレルギー学会 / 日本小児アレルギー学会 / 日本小児感染症学会 / 日本小児精神神経学会 / 日本児童青年精神医学会 / 日本小児リウマチ学会 / 日本免疫学会 / こども環境学会
初心者レベルの山登り、読書(というより買書)、地域の文化や歴史を知ること
銀杏、桂の木、もみじ、しらかば、小柿(豆柿)、くちなし、沈丁花、あじさい、福寿草、水仙、さくら、…
最初の質問(長田弘)、はらっぱ(西村繁雄)、ひみつのカレーライス(井上荒野)、からすのパンやさん(かこさとし)、100万回生きたねこ(佐野洋子)、たからもの、よあけ(ユリ・シュルヴィッツ)、どしゃぶり(おーなり由子)、ちいさなあなたへ(アリスン・マギー)、ねずみのおいしゃさま(中川正文)、木はいいなあ(ユードリイ)、おじいちゃん(ジョン・バーニンガム)、ずーっと ずっと だいすきだよ(ハンス・ウィルヘルム)、おおきな木(シェル・シルヴァスタイン)、かぜはどこへいく(シャーロット・ゾロトウ)、星の王子さま(サン=テグジュペリ)(絵本ではありませんが...)、…
二匹のカエルと葉っぱをモチーフにしています。
真ん中のカエルはこどもです。おとなのカエルはおかあさん(保護者)をあらわします。
そして、そのまわりの葉っぱは親子をとりまく「環境」です。そのなかのひとつに「やぶはら小児科医院」がふくまれていたらいいなと思います。
こどもも保護者も、まわりの環境に守られて、まっすぐ未来を見つめている…そんな姿をあらわしました。
環境のよいところしか生息しないというカエル。オーストラリアのパースに留学しているとき、テレビを見ていたら、英語があまりわからないのに、不思議なことにその言葉だけは耳に届きました。
カエルに思いがあるのにはもうひとつの理由があります。こどものころの原風景だからです。母の実家(伊那市東春近)の近くでつかまえた”どんびき”(トノサマガエルかダルマガエル)の小さいころの思い出に繋がっています。こどものころの原風景はおとなになったときに「大きな力」になることがあります。
だから、ちょっと思いがこもっています。
ロゴマークをみていると、こんなふうにもみえてきて想像がひろがります…
こどもとお母さんがいっしょに丸い窓からどこか(不思議な光景?かわいい動物?山や川や木や花や雪、外に広がるいろんな景色?初めてみる都会?10年後の未来?)を見ているような、ブランコに乗っているような、澄んだ水の中をのぞいているような、葉っぱが傘のようにふたりを守ってくれているような、葉っぱは聴診器かも、…、ふたつのまるは未来に向かって旅立ってゆく姿にも見えます…。
こどものカエルも、おとなのカエルも、笑顔で暮らすためには、困ったときに頼れるところがあると安心です。「やぶはら小児科医院」は、身近にありながら頼りになる、そんな「笑顔ある未来」につながる地域医療を目指しています。
アドプランニングのAさんに制作していただきました。Aさんもカエルがお好きということです。だから、かわいいロゴマークができたのだと思います。気持ちを受けとめてくれました。ありがとうございます。
平成22年10月 | 伊那市 | 子どもの育ちと環境:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)に期待すること(医療の立場から).2010年長野県こどもの健康週間. |
平成22年10月 | 伊那市 | 子どものアレルギーのお話.子どものアレルギー講演会. |
平成23年7月 | 松本市 | 子どもの環境と健康:未来を担う子どもたちのためエコチル調査に期待すること.長野県女性薬剤師会平成23年度第2回学術研修会. |
平成23年8月 | 南箕輪村 | 子どもの食物アレルギー.上伊那郡保育協会給食部門研究会. |
平成23年10月 | 松本市 | 牛乳が関係するこどもの病気:牛乳アレルギー.子どもの健康週間.(信州大学医学部保健学科) |
平成24年1月 | 駒ヶ根市 | “外来診療”の中で感じていること.第14回アトピー・アレルギーをもつ子どもと親と支援者の集まり.(長野県看護大学). |
平成24年9月 | 伊那市 | もしも予防接種がなかったら―予防接種の大切な役割―.長野県立こども病院公開講座『こどもの予防接種・最近の話題』. |
平成24年11月 | 伊那市 | 子どものアレルギー―お母さんに伝えたいこと―.アレルギー講演会. |
平成25年11月 | 伊那市 | 医療という仕事の夢と喜びとやりがい―小児医療と地域医療―.伊那北高校1年生進路講演会. |
平成25年12月 | 伊那市 | こどもの食物アレルギー―豊かな食育を目指して―.学校保健委員会講演会.(西春近南小) |
平成26年2月 | 伊那市 | アレルギーと子どもたちを取り巻く環境―食物アレルギーの話を中心に―.PTA心の健康講座,(高遠中学) |
平成26年 | 伊那市 | 子どものアレルギーをよりよく理解するために -食物アレルギーの話を中心に-.市町村栄養士研修会・こどものアレルギー講演会. |
平成26年9月 | 駒ケ根市 | 子どもの健康管理の新たな取り組み -予防接種と食物アレルギーの新しい流れ-.平成26年度長野県こどもの健康週間.(長野県看護大学) |
平成26年10月 | 伊那市 | 排尿の自立と夜尿症.上伊那保健師研修会. |
平成26年11月 | 伊那市 | 今後のより良い発達障がい支援に向けて -小児科の発達障がい支援-.発達障がい診療上伊那地域連絡会シンポジウム. |
平成27年6月 | 伊那市 | 子どもたちの生活習慣と健康:小児の生活習慣予防.長野県栄養士会伊那支部講演会. |
平成24年9月 | 伊那市 | 子どもの発達障害と偏食.市町村栄養士会研修会. |
平成27年8月 | 伊那市 | こどものアレルギーを理解するために -食物アレルギー対応の基本的な考え方-伊那市保育協会講演会「子どものアレルギー講演会」. |
平成27年12月 | 駒ケ根市 | 食物アレルギーの子どもの食事について学ぼう!「食物経口負荷試験」.第17回アレルギー疾患をもつ子どもと親と支援者の集まり講演会. |
平成28年5月 | 伊那市 | 子どもの感染症と予防接種 ~もし予防接種がなかったら~.上伊那管内保健師研修会. |
平成28年7月 | 伊那市 | 子どもの食物アレルギー -最近の話題から-.上伊那養護専門部・保健主事部会講演会. |
平成28年8月 | 伊那市 | 「発達障害の子どもの理解と支援」 医療現場からみた発達障がい.平成28年度信濃教育会基礎講座講演会. |
平成28年11月 | 南箕輪村 | 子どものアレルギーの最近の話題 -食物アレルギーを中心に-.上伊那郡保育協会保健給食部門研究会 |
平成29年2月 | 南箕輪村 | こどもたちの食物アレルギーについて -知っておきたい大切なこと-.保育園職員研修会. |
平成29年7月 | 伊那市 | 医療との連携をいかした子どもの理解と支援の充実.平成29年度長野県特別支援教育研究連盟総会および研究協議会上伊那大会. |
平成29年10月 | 箕輪町 | こどもたちのアレルギーについて知っておきたい大切なこと ―食物アレルギーを中心に―.箕輪町養護教諭等連絡会講演会. |
平成29年10月 | 伊那市 | お母さん・お父さんに知ってほしい子どものアレルギーの話.2017秋のエコチルフェスティバル. |
平成29年11月 | 駒ケ根市 | アレルギーに関する最新の医療情報と子どもの生活.第19回アレルギー疾患をもつ子どもと親と支援者の集り. |
平成30年10月 | 伊那市 | こどもの食物アレルギーへの理解を深めるために―食物アレルギー児への給食対応と生活支援―.伊那市食物アレルギー講演会. |
平成31年1月 | 辰野町 | 日常診療のなかで出会う思春期の子どもたち ―体調不良や病気について知っておきたいこと―.辰野中学講演会. |
アレルギーの検査・リンパ球機能検査.臨床検査提要第31版.金井正光編.金原出版,東京(pp932-975) | 1998 | 藪原明彦 |
アレルギーの検査.臨床検査提要第32版.金井正光編.金原出版,東京(pp835-867) | 2005 | 藪原明彦 |
アレルギー.小児科臨床ピクシス24、症状別検査の選び方と進め方.五十嵐隆、石井栄三郎編.中山書店,東京(pp126-129) | 2011 | 藪原明彦 |
アレルギー疾患.歯科医のための小児科学入門.大須賀直人、塩原正明編.松本歯科大出版会,塩尻(pp123-146) | 2015 | 藪原明彦 |
Giant lymph node hyperplasia (Castleman’s disease) with spontaneous production of high levels of B-cell differentiation factor activity. Cancer 63:(531-535) | 1989 | A. Yabuhara, et al. |
Development of natural killer cell cytotoxicity during childhood: marked increases in number of natural killer cells with adequate cytotoxic activities during infancy to early childhood. Pediatric Research 28:(316-322) | 1990 | A.Yabuhara, et al. |
A recycling defect as a characteristic of natural killer cells in childhood acute lymphoblastic leukemia. Pediatric Research 28:(572-578) | 1990 | A.Yabuhara, et al. |
Frequent natural killer cell abnormality in children in an area highly contaminated by the Chernobyl accident. International Journal of Hematology 61:(139-145) | 1995 | K.Koike, A.Yabuhara, et al. |
A killing defect of natural killer cells in underlying immunologic abnormality in childhood systemic lupus erythematosus. Journal of Rheumatology 23:(171-177) | 1996 | A.Yabuhara, et al. |
TH2-polarized immunological memory to inhalant allergens in atopics is established during infancy and early childhood. Clinical and Experimental Allergy 27:(1261-1269) | 1997 | A.Yabuhara, et al. |
長野県地方の小児気管支喘息におけるアレルゲン感作状況の検討.日本小児アレルギー学会誌 7:(85-93) | 1991 | 竹内浩一、藪原明彦ほか |
小児のイネ花粉症:水田地帯でイネ飛散時期にみられる喘息発作と季節性アレルギー性鼻結膜炎.アレルギー 53:(494-501) | 2004 | 藪原明彦ほか |
小児SLEと血液・免疫異常.小児内科 23:(535-540) | 1991 | 藪原明彦ほか |
IgGサブクラス欠乏症. 臨床免疫 26:(1128-1137) | 1994 | 藪原明彦 |
IgGサブクラス欠乏症. 医学のあゆみ 182:(798-802) | 1997 | 藪原明彦ほか |
環境抗原に対する胎内感作.アレルギー科 4:(572-582) | 1997 | 藪原明彦ほか |
出生時期とアレルギー疾患.喘息 13:(29-36) | 2000 | 藪原明彦 |
小児期早期における抗原曝露とT細胞応答性の修飾.臨床免疫 34:(682-692) | 2000 | 藪原明彦 |
イネ花粉症と気管支喘息.臨床医 30:(198-200) | 2004 | 藪原明彦 |
IgGサブクラス欠乏症の臨床的検討.厚生省特定疾患免疫不全症候群調査研究班平成3年度研究報告書:(128) | 1992 | 小宮山淳、藪原明彦 |
発達障害にみられるアレルギー疾患.長野県小児科医会会報 60:(16-19) | 2014 | 藪原明彦ほか |
環境抗原に対する胎内感作:新生児期のT細胞応答とその後の臨床症状およびIgE反応.第47回日本アレルギー学会.東京 | 1997 | 藪原明彦ほか |
小児期における吸入性および食物抗原に対するT細胞応答:アトピー患児が示すTh反応の年齢的変化.第102回日本小児科学会.東京 | 1999 | 藪原明彦ほか |
二次医療機関における院内学級の担う役割と今後の課題.第113回日本小児科学会甲信地方会.松本 | 2008 | 藪原明彦ほか |
藪原明彦: 当院で実施した食物アレルギー経口負荷試験:新生児・乳児消化管アレルギー症例を含めて.第6回信州小児免疫アレルギー懇話会.松本 | 2016 | 藪原明彦 |
伊那中央病院の勤務期間の後半に上伊那地域の小児医療に思いを寄せて書いた原稿です
上伊那医師会報2015.9月号 | 南アルプスの女王と上伊那の地域小児医療リンク |
長野医報2014年 | 特集・医療連携の課題と展望:連携のよって支えられる上伊那の小児地域医療 -医療資源の不足を補う多職種との繋がり-リンク |
上伊那医師会報2017.6月号 | 時が重なるということ:子どもたちとの出会い、そしてこれからの小児医療リンク |
長野県小児科医会会報平成8年11月6日 | 留学記「ジャカランダの似合う街・パースとアレルギー研究」リンク |